投稿日: 2025年7月6日2025年7月6日映画の感想 ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(アマゾンプライム視聴) ほぼ映画のリングを踏襲しているような作り。そう感じた。 キーアイテムはビデオテープ。ここはリングとも合致している。登場キャラクターたち。失踪者の兄=主人公=リングの浅川(弟=息子の陽一)。もう一人の主人公=リングの高山。(第六感が強い点、酷似、ラストでビデオに殺される、ここも酷似)。記者の女=高野舞。(天野=高山と繋がりあり。続編をつくるなら生還している記者の女を主人公にしてもいい)。宿屋の息子=山村敬。(ラストで山に殺されて死亡=リング2で貞子に殺されて死亡。酷似) 山の怪異=ジョジョの奇妙な冒険のスタンド、第7部のシビル・ウォーと酷似 山に捨てたものは二度と戻ってこない。この辺の捨てたものがきっかけで不利益を被ってしまう点は、アクセル・ROのスタンド能力に似ている。こっちは捨てたものからの攻撃を受けてしまう。はじめは姥捨山の呪いのようなものが敵だと思ったけど、もっと凶悪な能力だった。 まとめ:まあ↑のリングとの酷似点はほぼ、こじつけなんで気にしないでほしい。ただ、この映画はとても興味深く、ずっと髪の毛の長い、白目の女を恐怖の対象としてきたジャパニーズホラーに光明を切り開いた傑作だと言っていいと思う。面白かったです。(なんとなく黒沢清ぽい幽霊の描き方だったので良かったと思う、そのへんも。) PS:同じアマプラで見られる【第二回ホラー映画大賞】にこの映画のプロトタイプ版がノミネートされているので、そっちを見てから見たほうがいいかも。
投稿日: 2025年5月25日2025年5月25日映画の感想 帝都物語(アマゾンプライム視聴) 帝都は俺が守る!! はっきりいって、サクラ大戦の大元になったような作品。(勝手な妄想)魔神加藤を演じているのは、怪優でお馴染みの嶋田久作。でも、可愛そうじゃない?この妖怪みたいなおっさんを演じて、話題になったからこの俳優さんがそういうイメージついちゃった。なか卯とかいったりする普通のおじさんだと思うけどね。 魔神加藤っていってるけど、意外と中背な見た目でそうでもない。 この映画のジャケットの印象がつよいんだろうけど、役者の嶋田久作がそんなに巨人じゃないから、引きで撮るとそうでもないんだよね。だけど、そこはウルトラセブンの実相寺昭雄監督。お得意の実装時アングルで観客の視線を煙に巻くワケ。 ま、でも加藤が昼間の市街地を、女の子をだいてダッシュしてるシーンなんて、割と小男が頑張って走ってる感じが出てたけどね。 原田美枝子とかもさ、いま見てみるとこれ、真宮寺さくらのイメージなんじゃないかと思って。 ていうか、けっこういろんなアニメのヒロインのイメージモデルになってんじゃないかと思って。あの、映画の天地無用 in LOVEで林原めぐみが演じたアチカだかアエカ?忘れたけど、あの映画のヒロインの見た目も、この原田美枝子ぽいわ。サクラ大戦の神崎すみれとか真宮寺さくらのモデルと言われても、あれそうね?って言っちゃうくらい、いわゆる戦うヒロイン的な感じが出てて、この映画が後々のアニメ作品に影響を及ぼしているなあと、しみじみ思いながら視聴していたわよ。 まとめ:なんか当時の様子をネットでみたら、嶋田久作の演技に実相寺昭雄がイライラしてたって書いてた。かわいそうじゃん、本人がんばってやってんのに。もうちょっと、寛大な気持ちで監督やってほしいわよ。(ところどころオカマ言葉になっちゃてるけど、これ多分、YouTuberのオ【おろちんゆー】の影響よねえ、千円チャーシュー!!)
投稿日: 2025年5月11日2025年5月11日映画の感想 積木くずし(アマゾンプライム視聴) 主演の渡辺典子は、初期のモー娘。にいそうな顔でイイね。 こんな修羅の時代が日本にあったなんて今の令和キッズたちにはわからんだろうな。 それにしても、いしだあゆみが煙草スパスパでわらった。 なんか、最初から結構、渡辺典子が奔放な感じで学生生活送っていて、あまあまな親もあいまって、学校いかなくなったりするんだよね。そんでもって、伊豆の祖母の家にいって、そこで知り合ったチンピラでロストバージンするんだけど、それから、悪魔がとりついたように極悪愚連隊みたいな感じに変身する。ここからが本編。 そりゃビルも崩れるわ。 娘のあまりの変貌用にいしだあゆみと藤田まこともショックが隠せない。なんかその道のプロ(こどもの更生)の林隆三に助けを求めるんだけど、結局家庭の影響なんだよね。親父が俳優で外に女つくって、夫婦の不和を娘が見た結果、娘は不良になってしまった。まあ生まれつきの髪の毛の色も、学校生活での影響もあったのかもだけど。 結局、全盛期のアジャコングみたいな先輩集団にボコられることに。 北斗の拳みたいな感じの空地で、鉄パイプでぼっこぼこに親子ともどもされるんだけど、それで娘は極悪集団との縁は切れたみたい。まあ、この映画の上ではマイナス→プラスとして、一応ハッピーエンドでおわってよかった。 まとめ:一日に何箱消費するんだよ、いしだあゆみ。
投稿日: 2025年4月29日映画の感想 ナミビアの砂漠(アマゾンプライム視聴) これも良かったなあ。邦画も良いもんだな。 主人公の河合優実演じるカナは、脱毛サロンで勤務する、ちょっといっちゃってる女性でした。 なんだろう、まともじゃない感じよねって思ってたら本当にそういうキャラだった。 映画を見ていて、「このあとどうなるんだろう」って大概の人がそう思いながらストーリーをおってると思うのよね。したら、この主人公のカナは、まあ冒頭から移り気な性質なのよ。みていて。友人と話していても、他の客の会話がはいってきたり、ホストにいったと思いきや、自分は途中で帰ったり。あげく、彼氏を切って、他の男の元にいくんだけど、結局、その男とも喧嘩しだしたりで。そうしたら、まあ結局はちょっと、精神的に不安定なキャラクターだったという流れなのよね。 主題のナミビアの砂漠っていうのは結局のところどこにつながるんだろう? 途中、カナがスマホでみていた、ナミビア砂漠の定点映像なんだけど、この映画の主題なのよね。それで、ちょっとわからないんだけど、このナミビアの砂漠というのがどこらへんにかかっているタイトルなのかというところがわからん。 映画の最後に、移り気な主人公カナが新しい男すらも切って、もはや日本すらも切って(なんとなくファッションがアフリカ系にみえたから)ナミビアに移住して終わるのかとも思った。そしたら、主人公は実は解離性パーソナリティ障害らしく、幼少期にうけた性的虐待がその性格におおきく影響を与えていた、ということらしいんだけど。 ナミビアの砂漠の映像には、水源をもとめて、種をこえたおおくの動物が水を求めて集まるのだけれど、ようするにどういうことなんだろう?ってのが、この映画をみて俺の中に残った感想よね。まあ、これは暇な時にでもいろいろ探ってみようかな。 まとめ:なんかの本でみたけど、その人間の性質は3歳くらいまでで決まってしまうらしい。この映画のカナもそういう体験をしてしまったせいで人生に影響を受けていた。人生て残酷よね。
投稿日: 2025年2月8日2025年2月8日映画の感想 さがす(ネットフリックス視聴) ここから先は有料コンテンツだ… なんてウソウソ!もちろんこのブログは無料ですよ〜フワフワー! 犯人のモデルは座間9人殺人事件 自殺志願者をツイッターでひっかけて快楽殺人していたモデルは座間の事件がモデルだったのですね。でも見た感覚だと座間の事件プラス、リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件の市橋がプラスされてるような犯人でした。 複合的な要因で犯罪に手を染めてしまった父親 奥さんが重篤な病気でその始末を偶然出会った犯人に力を借りて奥さん殺害(自殺幇助)してしまった主人公の父親。社会の選択肢として、安楽死はあったほうがいいと思いましたね。 それでも大阪という土地柄と主人公の親役の佐藤二朗氏のキャラクターでおどろおどろしい感じは薄まった映画でした。結構、長尺だったけど楽しく見られました。 まとめ:娘の最後の行動は正しかった。子供だからなのか、それとも親にはただしくあってほしかったということなのか。
投稿日: 2024年12月22日2024年12月22日映画の感想 プラン75(ネットフリックス視聴) 10万円と引き換えに命さしだせるか?? という見出しだったけど、まあこれ問題作。はっきりいって傑作です。フィクションなんだけど、現在から未来の日本の状態を写している。そりゃあ、超高齢化社会にすでになっているし、人口削減をテーマとした映画や漫画がでてくるのは自然の流れだと思った。 やっぱり人は感情の動物。死においやるような行為にはストッパーかかるのね。 映画の中に、主人公から先生と呼ばれる若い女性がでてきて、彼女は初め、淡々と主人公にプラン75の説明をする。けれど、主人公と交流をもったことにより、あきらかに感情が動く。 休憩室で上司の女性が、新入社員に業務内容を説明していると、俺はここで叫ぶんじゃないかと思うくらいの表情を先生がする。そのくらい、彼女は静かな顔で心で叫んでいたのだ。 結果、主人公は死なないという選択をする。 まあ、死んだら終わりだからね。死の先は、誰にもわからない。どんな賢者にもわからない。だったら、生きてもがくのも手。という主人公を照らす太陽が映って映画は終わった。 まとめ:プラン75で死んだ高齢者は仏として弔わない。産廃業者がゴミとして十把一絡げにして処理する。この辺はこの映画の創作者が効率化より、どんな命でも尊いという宣言をしているとみてて思った。
投稿日: 2024年10月20日2024年10月20日映画の感想 カラオケ行こ!(WOWOW視聴) 予告 ハートフルなエモーションムービー♡綾野剛ってかっこいいな。 良い映画がみれて本当よかった。青春邦画だった。 原作は漫画らしい。 主人公の青年は純粋な中学生。本当に純粋で汚い世界はあるとわかっているけれど、まだ現実感がないというか、あくまでもピュアな子供の世界でまだ生きている少年だった。 しかし、ヤクザという非現実的な男と出会い、現実と非現実の境界線があいまいになっていく。そして、その汚い大人でかつ、ヤクザといういうなれば悪魔的な存在と相まみえることによって、奇妙な友情が発生する。背伸びした風な気分になっていくのだろう。主人公の少年はだんだんと中学校の部活から離れていく。 いうなればティムバートンのような映画かもしれない。 ヤクザたちの世界に介入することによって、現実から非現実ないうなればおとぎの国。もしくは悪魔の世界に立入った少年は、この映画では大人の階段をのぼるような感じになっていく。だけど、最悪な展開になっていた可能性もあるのだろう。それはこのハートフルな映画では描かない。描く必要がないのだ。 まとめ:普段はホラーやオカルトを多くみているけど、こういった映画もいいね。ジュブナイル映画かもしれないな、カラオケ行こ!は。
投稿日: 2024年10月16日2024年10月16日映画の感想 スイート・マイホーム(WOWOW視聴) 予告 因果はらせんをえがいて、巡って来る。斎藤工がメガホンをとった快作。 よくできてると思いました。それは斎藤工さんという(私はシンウルトラマンで知った俳優さんでした)新人の監督さんが撮った映画ということで、(新人さんだけど)よくできていると思いました。 無敵の犯人による無双のような形で物語は進む これはまあ、映画をよく見ている人なら良くわかると思いますが、犯人の隙が終盤までなさすぎる問題なんですね。主人公たちや被害者たちは、ただただ翻弄されるのみで物語がすすみ、終盤に主人公が苦心してたどりつくというよりは、周囲の流れによって、本当にプロット通りに犯人が画面に映る。そういう映画だったと思います。まあ、この映画は原作があるということでしたので、そこも原作に準拠したのかなと思いました。(原作は未読です) タイトルの因果というのは、主人公のスポーツインストラクターがおこなっていた浮気や、もしくは描かれていない主人公の過去の因果が追い付いてきた結果、目をおおいたくなるような映像がいまから映りますよ、という意味合いを【見ざる】のポーズで子どもにさせる=惨劇を子供にみせてはいけない、という意味合いととらえました。 ただ、禁じ手をつかっている気がしてそこはマイナスだと思った。 ラストのあのシーンはいただけないと思いました。それは〇〇〇〇を傷つけてはいけないと私は思っています。でもやってるんだけどね。ジョジョの奇妙な冒険パート1・ファントムブラッドでもそういうシーンがあって、まあそれは〇〇〇〇が吸血鬼に転化してしまっていたからまだ、許せる?(化け物になってしまって〇〇〇〇でもなくなっている)けど、この映画では〇〇〇〇の〇から流血してしまって、あ~それは禁じ手だわ、だってジェイソンだって子どもはころしてないよね?って思った。原作でこのシーンがあるなら仕方なしだと思ったけど、でも俺がもし映画をとるならそれは禁じ手ルールだと思って別の手を考えるねと思う。 まとめ:サスペンスホラーとして面白かった。邦画サスペンスをさがしているかたがいたら是非みてみて!!
投稿日: 2024年3月20日2024年3月20日映画の感想 波紋(WOWOW視聴) 予告 旦那失踪して10年も経過してたなんて予告みて知ったわ。 主人公の主婦は、よどんでいない水のように、他人からの言葉でそのとおりに行動してしまう。よくいえば素直。わるくいえば主体性がない?か。宗教団体に入信したのも書かれていないけど、だれかからの言葉で入信したと思う。だけど、まるで凪いだ湖におちる水滴による波紋のように、東日本大震災の余波から各家庭に影響があったんだろうなと思った。面白かった。ろうあ者の婚約者とかえってきた息子はやさしい奴なんだろうなと思った。旦那役は光石研で、むかし世にも奇妙な物語の”そこではお静かに”という話で村のダンサーの役がよかった。 まとめ:アカミミガメかミドリガメが出てきたけど、求愛行動がまえあしをバタバタするのだと初めて知った。おまんこ。
投稿日: 2022年8月16日映画の感想 ヒルコ・妖怪ハンター(1991年) 竹中直人<ばやぐじろ””ーーー!!! 邦画界を代表するジュブナイル映画の最高峰!ぜひ夏休みに家族でみるべし!! 初見は1995年のGWだったんですよ確か。居間のテレビで正座してみてたはず。鉄男を撮った塚本晋也監督、原作は諸星大二郎氏、出演は沢田研二氏、工藤正樹氏、竹中直人氏。ギーガーを彷彿させる不気味さと田舎の風景、木造の校舎、生命力あふれる中学生の男女と凄惨な描写、さわやかな月島と愛にあふれる稗田礼次郎の亡くなった奥さん。対比がうまく描けてるとすばらしいものになる。まあ、ぐだぐだ書いても意味がない。この映画は一見すべし。見ていない人はラッキー。いますぐレンタルビデオ屋にいって借りてこよう!! 私の好きなシーンはラストで祝詞を唱えて封印するシーン、あっひゃっひゃっひゃ!と妖怪ヒルコが笑うシーンは諸星大二郎氏の漫画で散見されるような笑い方だった。