映画の感想 胸騒ぎ(WOWOW視聴)

現代社会の病理を描いているが、食うものと食われるもの、原始の時代から変わらない恐怖がそこにはあった。

利発な娘をこどもにもつ、デンマーク人の夫婦が主人公の映画。
旅行先で出会ったオランダ人の夫婦と意気投合して、彼らからの自宅への招待をうけたのだが…。

まさにジワジワくる映画だった。

この夫婦のダンナがとにかく、流されやすい。というか、優柔不断でどっちつかず。対する奥さんは、テキパキとしていて、わかりやすい夫婦。嫌なことがあれば奥さんはNo!というのに対して、旦那のほうは良くも悪くもなんにでもOKで、よく言えば寛容、悪く言えば主体性が無い。こんな一家がであったオランダ人の夫婦はなんと!人食い一族だった!!

それは比喩だけど、ようするにまともな人間じゃなかったのね。

人食い一族、ソニー・ビーン。昔のヨーロッパに実在したという、旅行者を殺して、血肉をたべて生活をしていた、恐ろしい一族。彼らを彷彿とさせるような、そんな夫婦がこのオランダ人夫婦だった。ネタバレだが、おそらく夫婦を装っているのだろう。男が恐怖でしばりつけているような気がする。

この人食い夫婦。旅行を装ってターゲットを物色していたのだ。そこそこ金がありそうで、子どももいて車もある。そんな感じの一家を捕食する、肉食獣だ。おぞましいことに、子どもの舌を抜いて、言葉を奪うのだ。冒頭から登場する、男の子も先天性でうまれつき舌が無いというのだが、彼もおそらく捕食した一家の子どもなのだ。最終的に彼も溺死させられて殺されてしまう。

結局、優柔不断一家は捕食者によってあれよあれよと、娘も車もうばわれ、みぐるみはがされて採石場で殺されてしまうのだった。あわれ。逃げるチャンスはあったのに!!

まとめ:2024年にSPEAK NO DEVILという原題でアメリカ映画としてリメイクされているらしいぞ!オススメ!!

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