フィリピン合作の本格オカルトホラー見た、これ大絶賛。
西欧圏を舞台として、けど主要キャラクターがフィリピン人という国際色豊かなオカルト映画を見たのでレビューします。
仏教思想、因果応報を根幹として現代資本主義の悲劇を描いた名作。
主人公は子供服ブランドのデザイナー。物語は唐突な感じだけれど、感じる事はとても不穏なストーリーが始まるな、というように幕を開く。
人類が根源的な不快さを感じるマダニが出てくる!
これマダニでしょ。しかも血を吸ったパンパンなメスマダニ。それがゾンビ犬にくっついていて、犬が身体を揺さぶるとマダニが大量にばああああああっ!と飛び散る。もうキモイでしょ?この文章をみただけで。それが冒頭にでてくるよ。
中にはマダニかわいいっていう稀有な人もいるかもしれんけど、ライム病や脳炎を媒介するマダニはこの世から消えてもいい。100歩譲って、数が減少して天然記念物にでもなってほしいと思っている。
どんなお話かっていうと
これはね、復讐のお話なのです。ある意味、この前みた【みなに幸あれ】と根幹のテーマは似ているかもしれない。つまりね、もう世の中はおおらかな世界ではなくっているということなのよ。人類平等思想が発展してきて、ついには性ですらも男女をこえたものを許容しなさいよという風潮になってきている。金持ちもいれば、貧乏人もいる。でもそれぞれの幸せはある、という社会ではなくなってきつつあるということを言っている可能性もあるのかもしれないの。本当、この映画をみて色々考察するのも楽しいと思いました。