公開日 2025年4月29日 最終更新日 2025年4月29日
面白かった。しかし万人受けではない。
主人公のヒラヤマは公共トイレの清掃を委託された会社に勤めている。
毎日のルーティンのような日々を過ごして、それらを大切にしている。というのは映像から見て取れた。
まず、前提として役所広司だから勤まっているとも言える。
これが、伊東四朗や真田広之、國村準や志村けん、ましてや本田博太郎なら別の映画になっていただろう。コント、サスペンス、スリラー、ホラーになっていた。そりゃ、それを言ったらおしまいなんだけど、役所広司だからドはまりした映画といっても過言ではない。
だけど、なんていうんだろう。役所広司で脇を固めているのが、三浦友和・石川さゆりなど、こう品のあるメンツ。仕事の相棒である柄本明の次男の役者さんですら、品がある。だからと言っては何だが、この映画にムカつくとか鼻もちならない。という感想を持った人はそのあたりも感にさわったのかもしれないなと思った。(考察ブログを探していて、ネガ感想もあったので。)
映画の監督が外国人だからなのかもしれない。
また、映画の監督がジムなんちゃらという、外国人監督だからヒラヤマのイメージをああいった感じにしたのかも。令和の現代と嚙み合わないあの暮らしぶり。フィルムカメラを使ったり、カセットテープを流したり、あの監督の理想像を投影させた結果、ヒラヤマの人物像になったのかも。