公開日 2024年12月1日 最終更新日 2024年12月1日
これは北野武バイオレンス映画の最高峰だあ!!
この世の悲劇は何故、悲劇なのか?それは簡単に言うと、視点をマクロ撮影でみているからなのだ。
ウサギがライオンにガブリと食べられるシーンを高解像度カメラで、しかもスローモーションなど使った映像を見たとしましょう。そうしたら、多くの日本人は「かわいそう!」などと言うでしょう。
しかし、これが超望遠で撮影したものをみたらどうなるか?かわいそう!という声はでると思うけど、マクロ映像より、リアリティは薄くなると思うのだ。
もっと極端な話をすると、ある惑星があって、それをフリーザ様がドカーン!と破壊したとしよう。そうしたら、特に感慨深い気持ちにならないのかもしれない。でもその惑星には、かわいいウサギもいるし、人間、大人、こども、赤ちゃんもいるはずなのだ。
何が言いたいかというと、悲劇と喜劇は距離感の違いで、受け取る感情に大きな違いがでてくるということです。
首なんてどうでもいいんだよ!バカヤロー!!
もう、ソナチネとか3-4x=10月のバイオレンスなんて消し飛ぶ勢いで人々の首がバッサンバッサン切られていく、もちろん数少ないけど女・こどもの首も映画冒頭でぶった切られる。
でも、そのくらいのインパクトがあった方が、史実に対して私は興味が持てた。
だから、むしろ、北野監督が大河ドラマを規制無しで撮ってくれたら私は見ると思う。
でも、そのくらい人類の歴史は映画以上に残酷で、汚いものだったんだろうと思った。
映画はとても面白かった。本当にバイオレンスとギャグが混然一体となっていて、次はどんな残虐シーンが出てくるのだろう?という気持ちで視聴していた。面白かった。