公開日 2023年4月30日 最終更新日 2023年8月16日
正義のヒーローの存在意義を考えてしまった。
漫画原作の邦画です。
読んだことはないけど、作者さんの有名作品は白泉社の「デトロイトメタルシティ」という漫画。その作家さんが描いた「カッペイ」というギャグ漫画が原作の映画でした。
おそらく、作者は「北斗の拳」をパロディとしたギャグマンガを描いたのでしょう。
主人公のカッペイのいでたちはケンシロウに酷似していた。
あらすじとしては、世界の終末(週末ではない)の危機を救う救世主として、
日本国の離島で、少年たちをあつめた老人が彼等を外界から情報シャットダウンさせて
ある意味、洗脳教育していた。
しかし、ある時に1999年のノストラダムスの予言から数年すぎても
それらしき事態は訪れないとさとった老人の師範が、「やーめた」という感じ?
スナック感覚で修行を辞めてしまった。たぶん気がふれてた老人だったのだろう。
そんなこんなで、現代の日本国に放たれた常識知らずの戦士たちは、現代の大学生に迷惑をかけながら、ドタバタ劇をくりだすのであった。
ギャグマンガでやってはいけないご法度は他作品のギャグのパクリ。
それ以外なら自由にしていい。
あきらかに格闘漫画などのノリで物語はすすめられるが、そこはパロディなので許容範囲。
これが「ともだちんこ~」とか「いんぐりもんぐり~」など伊藤英明がやってしまったら、それはギャグマンガとして最低になってしまう。それ以外ならば、ギャグマンガは自由なのだ。
他のギャグマンガのギャグを模倣しなければ、何をしてもいい。「ぐわし!」とか「うんちうんち~」とかやったら0点の映画になる。
正義と悪について。
ウルトラマンが悪さをする怪獣や宇宙人を退治するのは、ウルトラマンが正義の立場=他者を守るための自己を犠牲にした体現者だからなのだ。そのヒーローが役目を終えるときは、完全な平和がおとずれたとき。
だから地球の危機が来ないとなれば、それに備えて修行してきたカッペイたちは不要な存在なのだ。彼らの苦悩は当然だと思う。自分たちの存在意義は無いのだから。
この手の正義と悪の二元論について、深堀すれば長くなるのだが、書いてる私の年齢は2歳なのでそんなに長文は書けない。この辺でやめておく。
まとめ
小澤なんとかっていう有名な指揮者の息子さんの頭がすごい面白かった。70点。